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薄桃色の砂漠を馬が行く。
頭を失った首は前も見えないのに「前へ前へ」と暢気に歌い、
右前足は流れていく赤い雲を何かに見立てては気を取られるし、
左前足はつまらないことに腹を立てては歩みを止めるし、
右後足はときどき地図で道を確かめるけど上下が逆さまだし、
左後足は話も聞かずに右へ左へ自由に道をそれていくし、
尻尾は過ぎる景色を眺めては夢見がちなことを言っていた。
家出した頭を探す旅は順調ではないけど気ままだった。
うねるように隆起した砂の上に点々と残る足跡を追っていく。
のんびり屋の頭のことだからこのまま歩いていけばいずれ追いつくだろう。
薄桃色の砂漠を馬が行く。
それが件の頭の中だと知る由もなく、どこまでも進んでいく。
頭を失った首は前も見えないのに「前へ前へ」と暢気に歌い、
右前足は流れていく赤い雲を何かに見立てては気を取られるし、
左前足はつまらないことに腹を立てては歩みを止めるし、
右後足はときどき地図で道を確かめるけど上下が逆さまだし、
左後足は話も聞かずに右へ左へ自由に道をそれていくし、
尻尾は過ぎる景色を眺めては夢見がちなことを言っていた。
家出した頭を探す旅は順調ではないけど気ままだった。
うねるように隆起した砂の上に点々と残る足跡を追っていく。
のんびり屋の頭のことだからこのまま歩いていけばいずれ追いつくだろう。
薄桃色の砂漠を馬が行く。
それが件の頭の中だと知る由もなく、どこまでも進んでいく。
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